今回の四国路の旅第三弾、最後です。
馬路村の帰り、駆け足で「
高知県立 牧野植物園」を見てきました。
高知市の五台山という山の上にある6haの広大な植物園。約3000種の植物があるといいますから、とても駆け足でも見切れません。
いうまでもなく、高知が生んだ世界的植物学者・牧野富太郎の業績を顕彰してのもの。ここにも、陰で博士を支え、苦労のうちに若く亡くなった寿衛子夫人の名前をつけたスエコザサが(詳しくは、「
No.0228 牧野記念公園」)。
家守りし妻の恵みや吾が学び 世の中のあらむかぎりやすゑ子笹
珍しい植物をとり上げれば、キリがありませんので、私が初めて見たものを。
ヨコグラノキ:くろうめもどき科
詳しくは、次のプレートで。
ユクノキ:まめ科
雪が積ったように白い花がいっぱいつくところから「雪の木」が訛って
ユクノキになったという。
ハシドイ:もくせい科
ご存知ライラックと同属の和製ライラック。
ヤマモモ:やまもも科
これは珍しいものではありませんが、ヤマモモは「
高知県の花」。さすが本場だけあって、実も大きい。熟れるのはもうすぐ。
ちなみに、「
高知県の木」は、馬路村の「
魚梁瀬(やなせ)杉」。
さいごに、最大のトピックス。
以前から何度もこのブログでも話題にしている所沢の林業ボランティアのフィールドにある「謎の木」(「No.0273 山祭り神事とフィールドの話題二つ」など)の、ついに正体見たり?
数年前に見つけ10人を超える森林インストラクターが鳩首するも、謎であり続けた木。
牧野植物園で、ついに正体を見つけた?
中国原産の
もくれん科おがたまのき属「深山含笑(ミヤマガンショウ)」、和名は無い。
しかし、植物の権威、K森林インストラクターの判定をいただいていませんので、まだ断定はできません。
仮にそれとすれば、そのような種(しゅ)が実生で所沢の雑木林の中に生えていることが、これまた謎!
(K森林インストラクターから判定をいただきました。まだこれぞ正体とは言えないようです。実際に花が咲いてみないと解らないとのこと。「謎」は続き、まだまだこの話題で楽しめそうです。6月11日 20:22)
(今回のブログ記事―蛍狩り、高知行きは、すべて実家の甥夫婦の厄介になりました。ありがとう)