今日は、里山ボランティアの日。また久しぶりで参加してきました。
朝は、けっこう寒いと思いましたが、さすが弥生3月、日中は気持のよい作業日和でした。
単に遊びで焚き火をしているのではありません。枯れたアカマツの松喰い虫病の原因となるマツノザイセンチュウ(アメリカからのインベーダー)の駆除や、林地の清掃のために燃やしているのです。
また、このように伐採した木を燃やすのは、地球温暖化の原因ともなりません。手入れされた森が健全に再生すれば、その分以上に、また二酸化炭素を吸収してくれるからです。
作業の合い間の至福のひと時。
しかし、今回は作業の話ではなく、フィールドで見られた
目覚め始めた冬芽のアラカルト。
ホウノキ:もくれん科
冬芽の中でも最大の部類。長さ5cmくらい。
もう冬のコート(冬の寒さから芽を守るウロコのようだから
芽鱗という)を脱ぎ始めています。
やがて上の冬芽が芽吹き、春には、このように見事な花を咲かせます。2007年6月 草津にて。
ウグイスカグラ:すいかずら科
対生の冬芽の下に、昨年の葉柄の基部と合着したハート型のつばが残っているのが特徴。もう早くも芽吹いている。
4月に入れば、このような可憐な花を咲かせます。2007年4月1日 このフィールドにて。
リョウブ:りょうぶ科
二枚の芽鱗を、このように早く脱いで、あとは裸芽(芽鱗を持たない芽)になる。ナポレオンの帽子?
樹皮が剥がれ落ち、茶褐色の滑らかな肌になるのが特徴。
ゴンズイ:みつばうつぎ科
赤い芽が特徴。
あまり役に立たない木だから、食えない魚ゴンズイにならって名づけられたという。
といっても、秋の紅葉と実も真っ赤できれい。2006年10月 嵐山渓谷にて。
ヤマコウバシ:くすのき科
芽吹きまで、このように枯れ葉が残る。いわゆる
譲り葉の一つ。
遅く芽吹くため、冬芽はまだ固い。
くすのき科だからクロモジのような芳香がある。他の木が葉を落とした冬でも目立つため、林地の境界の目印として植えられた。
アカメガシワ:とうだいぐさ科
上の
ヤマコウバシまでは、芽鱗が冬芽を守っているが、これからは芽鱗を持たない裸芽。芽鱗の代わりに深い毛がコートとなっている。
アカメガシワのウンチクは、「
No.0017 非凡なる凡人(木)アカメガシワ」を参照。
ウルシ:うるし科
これも裸芽。
ご存知、あのかぶれるウルシ。樹液から漆が採れる。
秋には見事に紅葉する。
冬芽ではありませんが。
伐採した
アオハダ:もちのき科
皮を剥ぐと、このような青い肌。だから
青肌(アオハダ)。
秋には、透けるように黄葉し、赤い実をつける。