11月3、4日と、相互研鑽の意味も込め、森林インストラクターの仲間と白根高原を歩いてきました。お互いの得意領域のウンチクを傾けあいながらの楽しい山歩きでした。
遠くみる浅間山は、もう雪化粧。高原は初冬のたたずまい。
今回の白根高原シリーズは、3回続けてのフィールドノートです。第一回は
「熊・・に遭遇!」、第二回は「
遷移」、第三回は、いつもの「
白根高原の図譜」です。
第一回の今回は、シリーズのハイライト「熊・・に遭遇!」
4日、
白根山(2160m)から
芳ヶ平湿原を経て
草津町まで、標高差800m、距離約10kmを歩いて降りました。
赤い点線、白根山から芳ヶ平、毒水沢、香草を経て草津コンサートホール近くに出るルートです。
熊だな(棚)
遭遇!
その香草を過ぎ、草津に近づいたあたりで遭遇です。
ミズナラの木ですが、熊が木に登り、冬眠に向け栄養をつけるために、好物のドングリを食べた跡です。
枝を手繰り寄せて折り、ドングリを次々に食べて、折った枝を尻の下に敷いていくため、このような鳥の巣のようなものになります。
まだ青い時に折ってそのまま枯れたためでしょう、葉がついたままです。
次々に見つかりましたが、この木では、いくつもがありました。あの大きな熊がこんな枝先まで器用に登るのです。
熊の
爪あと遭遇!
木の左側を見てください。熊が木に登った痕跡です。点々と爪あとが付いています。
ギョッ! 生々しい爪あとです。五本の爪がはっきり見えます。
私の掌より大きく、大きな熊のようです。
今年は、ドングリが不作の年で、里への熊の出没が多いといわれています。先日もどこかのニュースで、全国で2600頭余が里に出てきて捕獲され、これは捕獲数の新記録だそうです。
クワバラ、クワバラ。
私は、鈴をつけて歩きましたし、このような高原では、この時期、ほぼ安心のようですが。
本物の熊に遭遇したら、どうする?
あわてず、熊の目を見たまま、ゆっくりと後ずさりします。闘う意思がないことを示すためです。
あなたは、そうする自信がありますか?