”元気埼玉”サイトにも載っている「
森林インストラクター・ジョーさんが案内する!」コーナーとのコラボレーションその④です。
今回は、横瀬町の「
彩の国・県民の森」の花と緑です。
タマアジサイ:ゆきのした科。
アジサイが花盛りでした。
えっ、いまアジサイ?
アジサイといえば、「梅雨どきの花」と皆さんは思うかもしれませんが、そう、今が見ごろのアジサイもあるのです。8~9月が見ごろ、それが、この
タマアジサイ。
このアジサイ属の花の造りはなかなか特徴的です。
どれが一つの花? このかたまりが一つの花ではありません。中央につぶつぶに付いているのが、ひとつひとつ花なのです。このような花を集合花といいますが、その小さな花に、それぞれ雌しべ、雄しべがあるのです。
それでは、周りにある4弁の花のように見えるのは? これは装飾花といって、ガクが白くなっているのです。花粉を運んでくれる虫たちを引き寄せるために、ただ花を飾っているに過ぎないのです。小さな花を集めただけでは目立たなく地味でチョウやハチが来てくれない。それで、このような工夫をしたのです。
名前の由来は、蕾が右の写真のように
「玉」ですから、タマアジサイ。
まだ蕾もありました。間に合いますよ。涼しい県民の森にタマアジサイを訪ねてみませんか。
センニンソウ:きんぽうげ科
多年生のつる植物。他の植物にからみついて伸びる。この時期(8~9月)、クルマで山道を走っていて他の植物を覆うように白く咲いているのが、この花です。小さい花ですが、一面に無数に咲いたそのかたまりは、よく目立ちます。
一つ一つをよく見ると、かわいい。まるで写真に撮った、水面に輝く光のきらめきのようです。
漢字で書くと「仙人草」ですが、なぜそう呼ぶかは解りません。