今日は晴天無風、何かと不順な春もようやく、たけなわになるか?
毎年のように取り上げていますが、今日も、近くの
特別天然記念物・田島ヶ原サクラソウ自生地 に行ってきました。自然愛好者として、近くに住むものとして毎年のレポートをするのも義務の一つかと。
国の特別天然記念物・
田島ヶ原サクラソウ自生地
今日も多くの愛好者が。
桜もまだ残って。
桜草も見ごろ。八分咲きくらいの新鮮さ。
ノウルシ(黄色)と分布を分け合って。
学術調査中?
サクラソウの花には、
二つのタイプがある。
ピンの眼
良く見てください。花の中心に虫ピンの頭のようなものが見えます。雌しべの柱頭です。
スラムの眼
虫ピンの頭のようなものが見えません。雌しべの柱頭がずっと下にあります。
光彩(スラム=織物の切れ端)が見える。
これは、サクラソウが近交弱勢(近親交配)を避けるための驚くべき工夫なのです。
細かい説明は略しますが、要はピンの眼の花の蜜を吸ったマルハナバチは同じピンの眼の花では受粉させ得ず、スラムの眼の花でのみ受粉させることができる。こうして遺伝子の違った個体同士でしか子孫をつくれなくしているのです。
その他の
今日の出会い
ヒキノカサ:きんぽうげ科
花弁にクチクラ層を持っている。
ジロボウエンゴサク:けし科
カントウタンポポ:きく科
ここにあるタンポポはすべてカントウタンポポ。セイヨウタンポポは無い。
シロバナタンポポ:きく科
アリアケスミレ:すみれ科
ミツバツチグリ:ばら科
バアソブ:ききょう科
正式和名は、
ツルニンジン。8~10月に花を付ける。花の斑点を「爺のソバカス」に見立て命名。