昨日は、志木市に行った帰りに、雨も上がっていたので、秋が瀬公園に立ち寄ってみました。
以前、このノートで報告した時とは、およそ違って、もう鬱陶しいほどの緑です。鬱陶しい天気のせいもあるのかもしれませんが。
林の下草を見ても、鬱陶しい限りです。
というのは、エイリアンでいっぱい!
一昨年、「外来生物法」が制定されました。外国から来た生物で、日本ではびこり、カミツキガメや毒蜘蛛のように人に危害を与えたり、ブラックバス、ブルーギルのように在来の生物を駆逐するものなどの侵入を防止することを目的にした法律です。
上のような動物だけではありません。植物にも多いのです。
植物など、噛み付くのでもなく、他の生物を食べるのでもなく、放っておいてもいいではないか?
そんなものではないのです。外来種がはびこると、日本固有の植物が押しやられ、絶滅していく恐れがあります。また日本固有のものと交配して、遺伝子が汚染される恐れもあります。なかには、人に害を与えるものもあります。
秋が瀬公園でみられる一番の跋扈エイリアンは、まずこれです。
オオブタクサ:キク科 北アメリカ原産、1950年代侵入し、全国に広がる。ものすごい繁殖力で、一年草でありながら高さ4mくらい、大きいものでは6mになるものもあります。
その繁殖力で、日本古来の植物を駆逐していきます。田島が原では、日本サクラソウに害を与えているといいます。またこれと、この類縁のブタクサの花粉が花粉症をもたらすことは、もうよく知られています。日本の侵略的外来種ワースト100の一つ。
もう一つが、
セイタカアワダチソウ:キク科 やはり北アメリカ原産 こちらは、皆さんもよく知っているでしょう。秋口に全国のあちこちを黄色く染め上げます。これも、日本の侵略的外来種ワースト100の一つ。
この植物も外来種だということを知っていますか?
ハルジオンキク科、よく似た
ヒメジョオンも。いずれも北アメリカ原産。(見分け方は、
ハルジオンの方は、蕾がうなだれる、茎が中空など)
秋が瀬公園も、この四つのエイリアンに占領されつつあります。日本は、植物
でもアメリカの植民地?
私は、外来種を見かけますと、できるだけ抜き取っていますが、これらばかりは手に負えません。そのうち、一人ではダメなので、森林インストラクターとして
エイリアン撲滅運動を起そうか、と思っています。参加しませんか?
このままでは、日本の固有種はいなくなり、四季の風情はなくなり、俳句も和歌もオミナエシ、フジバカマ、サクラソウなどを詠ったものは理解できなくなる、季語からも消えてしまう?
そうなったら寂しい。