今日は、
自由時間倶楽部・サークルさいたま のイベントで、埼玉県春日部市の
首都圏外郭放水路(国土交通省・関東地方整備局 江戸川河川事務所所管) を見学してきました。
まずは、この写真から。
地下の神殿?
そうではありません。ちゃんとした実用施設です。関東平野でも低地で最も水の溜まりやすいこの地域―利根川と荒川に挟まれたこの中川、綾瀬川流域は何度も洪水を繰り返してきました。
その洪水被害を防止するために作られたのがこの施設。
とんでもない規模です。
全体は、五つの
立坑と、6.3kmに及ぶ直径10mの
トンネル、そして上の写真の
地下調圧水槽で構成されています。それらが主に国道16号線の地下50mを中心に配置されています。(写真をクリックして拡大してご覧ください)
立坑
五つの立坑から五つの河川の一定水量以上の増水が取り込まれます。
この立坑は、直径約30m、深さ70m。
その水は、国道16号線下の6.3kmのトンネルを通って、最初の写真の
地下調圧水槽(下の写真も)に取り込まれます。
そしてここに一時的に貯められた水は、巨大なポンプによって吸い上げられ、江戸川に放水されます。最近では、先々週の台風18号の大雨で稼働しました。まだ床は濡れています。今年は既に8回稼働したということです。
そのポンプを動かすのは、なんと飛行機に使われているジェットエンジン。
一万馬力を超えるジェットエンジン四つに駆動される四基のポンプによって排水される量は、これまたなんと一秒間200立方メートル(25mプール一杯分)。
江戸川への
排水口。
この地下放水路は日本はおろか、世界でも最大規模とのこと。
これまで、まったく知りませんでしたが、こんな巨大施設が近くの地下に造られている! 驚きです。
見学会は、ウィークデイに一日三回、一回の定員25名で実施されています。
見学隊長Hさん、抽選申し込みなどいろいろお手配ありがとうございました。
(
博ちゃんの写真日記にも、紹介されています)