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2012年 07月 10日
〔私的電子出版〕
はじめにも言いましたように、『林住期という生き方』というタイトルで原稿を書き出版を目指しましたが、どの出版社も引き受けてくれません。 ということで、このブログで電子出版。これから第二章です。 左のカテゴリー欄「林住期という生き方」をクリックすると、これまでのバックナンバーが見られるようになっています。 林住期の生き方を考える話の順番として、「豊穣の秋」のベース、あるいは前提条件ともいえる二つの提案から入っていきましょう。 自立して生きる 第一章でもいったように一般の人にとって定年退職など現役を退くことは、大きな生活基盤の「断絶」です。その断絶に加えて、もう一つの危機が忍び寄ります。 定年をきっかけとした熟年離婚、あるいは実際には離婚までには至らなくとも家庭内別居が増えているといいます。 せっかく豊穣の秋の林住期を迎えても、孤立ではちょっと寂しすぎます。その離婚や家庭内別居の原因の多くは、ひとり立ちできず妻にあまりに寄りかかる夫側にあるようです。「粗大ゴミ」「濡れ落ち葉」「ワシモ族」など揶揄される言葉がそれを証しています。それまでは少なくともウィークデイの昼間は好きなように自由を満喫してきた自分の城に、ある日から粗大ゴミに闖入されて毎日のように居座られ、なおかつ自由を奪われる妻。高校同級生の女性数人から直接聞いた話ですが、夫の退職後、毎日々々夫の昼食の準備をしなければならないことほど苦痛は無い、こう言い切ります。我々男性にはちょっと解らない事情です。 夫が定年を迎えた妻に「主人在宅ストレス症候群」という心身の不調を訴える例が増えているといいます。 それまでの「家住期」のように「私稼ぐ人、貴女家を守る人」の役割は終わりました。過度に依り合わず、家事などもシェアーする。そうした第三の人生ステージの生き方を求めて、夫婦それぞれができるだけ自立して生きる術を身につけたいもの、いつか一人になる日のあることにも備えて。 夫婦円満の要諦は、不即不離。べったりくっつかず、依りかからず夫婦それぞれが自分の世界を持って自立することにあるのではないでしょうか? もちろん趣味などで同じ世界が持てれば、それに超したことはないかもしれませんが。 私も、最近「男の料理教室」に通い始めました。少しでも家事ができ始めると、「生きていく自信」が湧いてきます。妻が旅行などで留守をしても、あわてることがありません。 しかしせっかく都合よく夫婦それぞれ自立しても、人とのつき合いもあまりなく孤立で「膝をかかえて一日を過ごす」ではこれまた寂しすぎます。「人は一人では生きていけない」、趣味や、地域コミュニティなどの仲間を持つことができれば最高です。 ですが、これも男性は苦手。 家住期は会社などのつき合いだけで、地域は寝に帰るだけ、肩書き付きのつき合いはできるが、肩書き無しのつき合いは苦手。一方、女性は地域コミュニティや子どもの学校関係のつき合いも多いケースが一般的です。 そのような退職男性の地域コミュニティや趣味サークルへの参入のゲートとして生涯教育と称して多くの自治体をはじめ大学、各種団体などでも講座、講習が行なわれています。「それでいいのか、蕎麦打ち男」(残間里江子)などという揶揄の言葉もありますが、「蕎麦打ち」、「陶芸」、「俳句」など「こねる」シリーズも好評のようです。 しかし、8万時間、あるいは人によってはそれに倍する長い時間を過ごすには生半可な趣味では済まないかもしれません。そのとんでもなく長い時間を過ごすにはよほど自分に合った、本当に好きになれる趣味を見つけ出さなければなりません。羨ましい林住期を送っている?大橋巨泉氏は、第二の人生に必要なのは、「健康と、それから二つの趣味と多少のお金」といっていますが、本当に好きな趣味でも「一つでは飽きる」などと贅沢なことをいっています。 もちろんそうした趣味サークルなどの生涯教育プログラムへの参加も足がかりになりますが、この面では、なんらかの資格取得なども有効です。私も森林インストラクターや環境カウンセラーの関係で様々な団体に参加でき、大いに人的ネットワークも拡がりました。もともと意思を同じくする集まりであるだけにネットワークも安定強固です。 後ほど林住期の中心コンセプトとして「自然に向かう、迎えられる」を推奨していきますが、もちろんそれもお薦めですが、それに関係しなくともいずれにしても林住期になっても「膝をかかえて一日を過ごす」のではなく世界を広げアクティブに行動する、それが自立につながり、豊穣の秋の実りを手にする前提条件であることは間違いありません。 NHK「ラジオ深夜便」の「明日への言葉」出演の多湖輝さんからの受け売りですが、人は歳をとり第一線を退くとますます「きょういく」と「きょうよう」が必要になる。といっても「教育」と「教養」ではありません。「今日行くところ」と「今日やらなければならない用事」です。要は「膝をかかえて一日を過ごす」ことにならずに済むようになることです。 これも我田引水かもしれませんが、私は55歳から準備をして取得した資格などを通じて新しい世界を広げてきました。日々それらのイベントのかち合いでスケジュール調整に苦労するほどです。 ちなみに、資格や趣味などの関係で私の加入している団体を例示してみますと、 「森づくり集団『栞』」(http://mori-shiori.sakura.ne.jp/) 、「嬬恋軽井沢自然倶楽部」(http://tsumagoi.creativekei.com/)、「自由時間倶楽部」(http://www.sfk21.gr.jp/jjc/) 、「埼玉森林インストラクター会」(http://saitamanomori.net/)、「(財)埼玉県生態系保護協会」(http://www.ecosys.or.jp/eco-saitama/)、NPO東上まちづくりフォーラム「ビジネス助っ人隊」(http://www.suketto.biz/)、「とくとく市民大学」(http://tokutoku.tojocity.org/)など。 まず「林住期-豊穣の秋をもとめて」の一つ目として「自立して生きる」を提案してきましたが、「自立」は「孤立」ではありません。連れ合いや家族からも自立する、つまりは「家住期」の役割や義務からも開放され、また逆に自分自身も家族に依存することからもできるだけ独り立ちする。しかしそうなっても「膝をかかえて一日過ごす」では「豊穣の秋」ではありません。できるだけ。「きょういく」と「きょうよう」を身につけるべく、世間を拡げていきたいもの。 できれば、林住期に入ってあわてるのではなく、長い「第二の人生」―現役時代の就業時間と同じ8万時間、あるいはそれ以上という長い時間―を過ごさざるを得ないことをあらかじめ肝に銘じ、そうならないよう家住期のうちから準備しておくことも必要かもしれません。
by jo-toyo
| 2012-07-10 05:26
| 林住期という生き方
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