ある調べものをしていて思いついたネタ ―
「可哀想な、汚い植物名」。
植物名の中には、「なんで?」と思われるような名前をつけられたものがある。今回取り上げるのは、
「夜糞峰榛」、「継子の尻拭い」、「屁糞蔓」、「掃き溜め菊」、「野襤褸菊」 という、とりあえず思いつくワースト5。
ヨグソミネバリ(夜糞峰榛):かばのき科
枝を折るとサロメチールの匂いがするので「夜糞」、しかしサロメチールがなぜ「夜糞」なのか解らない。 「アズサ」、「ミズメ」というきれいな別名もある。昔は弓に使われ、「梓弓」はこの材から作られた。
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い):たで科
茎や葉柄に鋭い棘がある。憎い継子の尻を、この棘のある草で拭いて虐めるという。
花はアカマンマのように可愛いいのに、この名。
ヘクソカズラ(屁糞蔓):あかね科
揉むと、屁と糞が混じったような?嫌な匂いがするからという。しかし、それほどでもないのに、可哀想。 花もよく見ると可愛いい。
サオトメバナ(早乙女花)、ヤイトバナという可愛いい名前もあるが。
ハキダメギク(掃き溜め菊):きく科
牧野富太郎の命名とのことであるが、可哀想な名前をもらったものだ。
熱帯アメリカ原産の外来種で、あらゆるところにはびこるから、憎まれた?
ノボロギク(野襤褸菊):きく科
これも、ヨーロッパ原産の外来種。他に、ダンド
ボロギク、ベニバナ
ボロギクといった
ボロギクシリーズもある。いずれも、はびこる外来種のために嫌われた?