昨日は所沢のコナラ農用林の手入れボランティアの日で参加する予定でしたが、先日の万座スノーシューが老体にこたえたのか腰痛が出て、自重しました。
代わりに、(財)埼玉県生態系保護協会・志木支部とNPOエコシティ志木が共催する「
柳瀬川・野鳥&川の生き物ウォッチング」に参加してきました。
その内でも、それほど歩かなくても見学できる「川の生き物ウォッチング」の方に。今年8月、われわれのNPOで、あるプロジェクトの「
田んぼの生き物調査」を担当するので、その予備勉強です。
スタッフの方が、気温5℃の中、川に入って生き物を集めます。
ドジョウ、ヌマチチブといった魚たちや、テナガエビ、ヌマエビ、アメリカザリガニなどのエビ。
そして、トンボのヤゴなど。
こうして、定期的に調査して、生き物の盛衰を記録し、環境の変化をウォッチしているようです。
その生き物のうちの一種がこれ。
おー、メダカもいるんだ!
ところが、スタッフによると、
とんでもない!
実は、これは、
カダヤシ(蚊絶やし)という外来種。似てはいるが、メダカとはまったく分類科も違う種。
皆さんもメダカだと思って飼っていたのが、実は、カダヤシだったりして? 見わけ方は、ネットにも詳しく出ているので、検索してみてください。
外来生物法でも、もっとも危険な「特定外来生物」に指定されている。飼育しても、移動させても、最高三年の懲役、または三百万円以下の罰金刑の対象。
北アメリカ原産で、ボウフラ(カの幼虫)を捕食し、また水質浄化に役立つとして(明確な根拠はない)意図的に輸入されたもの。その旺盛な繁殖力で全国に広がって、日本の固有の生態系に圧迫を加えつつある。餌を奪ったり、卵を食べたりで、メダカの絶滅に手を貸している?
このように、今の日本で固有の生態系を守る上で危険とされる多くの生物(「特定外来生物」「要注意外来生物」)は、何らかの目的で意図的に移入されたものが多い。
おそらく移入には専門家も関わって実行されたのだろうが、なんという人間の浅知恵と身勝手か! 持ち込んでおいて、今では撲滅の対象。
もともと彼、彼女たちに責任があるわけではない。たまたま繁殖力が旺盛だっただけのこと。
昨日は捕まらなかったが、この柳瀬川には観賞魚のグッピー(「要注意外来生物」)も棲みついているという。
ついでに、河原のゴミ拾いもやりました。生き物の収集は見物でしたが、これは、私も手伝いました。