団塊世代応援サイト”元気埼玉”の「森林インストラクターが案内!彩の国を彩る花と緑」コーナーとのコラボレーション―その⑭です。
http://www.genki-saitama.com
このシリーズ②と③で取り上げた
さいたま市見沼区の鷺山記念公園、そこに、この時期、他の場所ではめったに見られない
珍木、奇木の花に出会えます。5月中旬にかけてが見ごろとなります。
その名は、
ナンジャモンジャと
ハンカチノキ。
連休でにぎわう鷺山記念公園
ナンジャモンジャ:もくせい科
昔、ある所である人が、この珍しい花の咲く木を見て、「何というものか」という意味の「なんじゃもんじゃ」と聞いたことからこの名前がついたといいます。
まるで、雪が積ったように、一面に咲いています。
正式な植物和名では、
ヒトツバタゴ。
このヒトツバタゴは、日本では岐阜県東濃地方と愛知県・長野県の一部、長崎県対馬の北端のみに自生する落葉高木。
各地にも植えられるようになりましたが、そんなに一般的ではありません。
花を仔細にみると、白い紙を細く切って、集めたよう。なるほど「なんじゃもんじゃ」とよばれるにふさわしい珍しい花ですが、このモジャモジャした印象も、その名前にかかわっているのかもしれません。
鷺山記念公園には、3本の木があります。
ハンカチノキ:おおぎり科
ご覧のように、白いハンカチがぶら下がったように見えるから、
ハンカチノキ。
花は一つの花のように見えますが、花びらに見える白い部分は苞とよばれる飾りで、その中央にある球状の部分が、本当の花です。中国の1500~2000m位の標高の湿潤な山地に自生する落葉高木で、樹木界の「中国パンダ」ともいうべき存在だということです。
日本に最初に導入されたのは、1952(昭和27)年のことで、東京・小石川植物園のハンカチノキが有名です。
鷺山記念公園では、この「彩の国を彩る花と緑」シリーズの二回目で紹介したスイレンも咲き始めました。