友達のマーケティング・コンサルタント会社の仕事をパソコンワークで手伝っていたが、行き詰ったので(たまには仕事をする)、荒川河川敷の雑木林を歩いてきました。
まさに森荒れなんとす。
いつかも書きましたが、雑木林が荒れるということは、遷移が進むということです。
下草木を刈って、遷移を止め、落葉高木だけを残すのが、雑木林。それを放置すると、常緑樹が育ってきて、やがて暗い常緑低高木の森に返っていきます。
関東周辺では主に、下のような常緑樹が入ってきます。
まずは、小鳥が喜ぶ実をつけ、食べて糞とともにタネを持ち込むものです。
シロダモ:くすのき科
常緑中高木。写真のように葉の裏が白いから「シロダモ」、「タモ」は「タブ」から転訛したといわれます。赤い実をいっぱい付ける。
アオキ:みずき科
常緑低木。もっとも暗い日陰でも育つグループ。やはり赤い実をつける。
シュロ:やし科
本来、南九州が自生地。温暖化の影響で関東でも平気で自生するようになった。いまに雑木林はシュロの林になる?
ビナンカズラ:まつぶさ科
常緑つる性植物。別名を「サネカズラ」ともいう。房状に赤い実をつける。こうしてみると、小鳥は、赤い実を好むようですね。
タネが、どこかから転がってくる、あるいはネズミなどが運んでくるもの。
シラカシ:ぶな科
常緑高木。関東では、遷移の最後の極相林の優占種となる。
ヤブツバキ:つばき科
常緑の小高木。今頃、花が咲き、メジロがよく蜜を吸っている。
チャノキ:つばき科
常緑の低木。
こうして、このまま放置すると、この森は、高木のシラカシの下に、中高木のシロダモ、小高木のヤブツバキ、シュロ、一番下にアオキ、チャノキなどの、いずれも常緑樹の暗い森に、やがてなっていくはずです。
歩いていると、巨木というほどではないですが、めずらしい
イヌマキ:まき科の大木に出会いました。
「さいたま市指定天然記念物「薬師堂のマキ」
高さ17m、目通り2.25m
幹の又に、シュロが生えている
明日は、草津でスノーシュー・イベント、また報告します。