早くも、明日は正月7日、
七草粥の日です。
前々回(No.0119)もいったように、七草粥のしきたりは、年末年始の暴飲暴食でくたびれた胃腸を癒し、ビタミンを補うのに、きわめて優れた合理的な日本文化です。
今日は、冷たい雨にもかかわらず、野の七草を摘んできました。といっても、スズナ(蕪)、スズシロ(大根)は、野にはなく、スーパーのお世話になるので、
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これや七草
のうち、
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざの五草です。
左から、セリ、ハコベ、ゴギョウ、ナズナ、ホトケノザです。以前から、場所を探してあったので簡単に摘めました。いずれも、霜にあたっているので、緑というより茶に近い色です。
明日の朝は、これらを刻んで入れたお粥です。
セリ:せり科
湿地に普通に自生するが、栽培もされます。蕪、大根以外ではもっともポピュラーで、野菜といってもいいですね。
ハコベ:なでしこ科
ハコベラともいい、あるいはミドリハコベともいう。私の田舎(愛媛)では、
ヒヨコグサともいうようです。小さな5弁の花をつけますが、花弁が深裂するので10弁に見えます。
ゴギョウ:きく科
オギョウともいうが、一般的には、
ハハコグサ。よく似たチチコグサやチチコグサモドキとの見分け方は、前々回お話しました。摘んだのは、花が黄色なので、ハハコグサに間違いありません。
私の田舎では、
ヤイトグサともいうようです(姉の話)。花が、火のついたモグサに見えるからでしょうか。
ナズナ:あぶらな科
どこにでも生える雑草で、
ぺんぺん草として親しまれている。果実の形が、三味線の撥に似ているからとのことです。
ホトケノザ:きく科
普通の植物名としては、
コオニタビラコ、あるいは単に
タビラコ。似たヤブタビラコなどとの見わけ方は、これも詳しくは、前々回言いました。
もっとどこにでもある
しそ科のホトケノザと間違えてはいけません。
追記(1/7)
今朝の七草粥です。
今日は、今から所沢の森林ボランティアのフィールドの山開きです。また、レポートします。