もう「林住期」ということで、あまり生臭い時事問題には首を突っ込まないつもりだったが、ネタが切れたのでちょっと。
もともと東京オリンピックには私は批判的だったが、というのは世界の均等発展という点からいえば、東京での二度目より競合したトルコのイスタンブールに譲るべきだと思ったし、同じ日本なら一極集中の東京より地盤沈下の著しい大阪圏とか他の地域でやるべきだという意見だった。
地方創生といいながら実際はますます東京一極集中を加速している。
とどのつまりが、国立競技場のお粗末な経緯や、また最近ではオリンピック・エンブレムの問題で物議を醸している。
その盗作問題にしても、私にはベルギーの劇場ロゴより、東日本大震災の際、寄付を募るために作られた壁紙アプリ「WALL FOR JAPAN」に色合いが似ていることの方が問題だと思われるし、それよりも今度のオリンピックログが本当に「いいデザインか?」の方が問題だと思われる。
オリンピックロゴ発表の時にデザインの狙いの説明があったが、説明を聞いてもその意図が表現されているデザインとは思われなかった。
私は現役時代に宣伝やCI(コーポレート・アイデンティティ)といった業務に携わり門前の小僧でデザイン問題にも関わってきたが、経験からして説明しなければ解らないようなデザインは、いいデザインではない。
その点で、脳科学者・茂木健一郎氏のフェイスブックの意見にまったく賛成だ。
https://www.facebook.com/kenichiromogiqualia/posts/758987744227885