今回の石巻行きもボランティアセンターとの仲介などお世話をいただいたのは、前回と同じく勤労者山岳連盟・石巻支部のOさん。
宿泊させていただいた公共施設での夜は、いろいろお話をお聞きしました。「
石巻は、津波が駆け上がったリアス式海岸のV字湾と、何kmも流れ込んだ平野部の両タイプの被災地を持つ、稀なケース。ぜひ被害の状況、復興の実情を見て帰り、教訓の伝道師になって欲しい」
一夜は、震災後お互いの消息もわからず4日後にようやく無事を確認し再会し得たご夫婦も呼んでいただき、いろいろなお話も聞くことができました。
以下は、作業現場への行き帰り、作業後の時間に出会った光景です。
桜も咲き、のどかな春を迎えた石巻。白く光るは
北上川。右の山の裏側が、
大川小学校のあった釜谷地区。
通称「三角地区」からの大川小学校。避難地になっていたこの地点のはるか上を津波は超えていった。この一帯で多くの児童が呑み込まれていったかと思うと粛然として、全員声も出ない。
左にある北上川の河口から4kmの地点です。
児童74名、教員10名の死者、行方不明者をまつった慰霊壇。多くの人が訪れていました。
石巻市街中心部の日和山からの旧北上川河口部。津波は河口に架かる橋の上をはるかに越えて来た。真下の市街地はほとんど更地状態になっている。
ここから多くの実況報道がなされた。
海岸部からの日和山。三日前には蕾だった桜も咲き、のどかな春の風景と、クルマの残がい。
各所にガレキの山があり、全国で処理を分担して欲しいとのお話がやはりありました。
ほとんど壊滅状態になったリアス式海岸部の村。
平野部の東松島地区。中央やや左に打ち上げられた大きな船が白く見える。
森林インストラクターの眼で見た被災地
昨年7月の一回目の岩手への災害ボランティア時の記事「
津波被災地植物考」で予想した通り、被災地は外来植物の天国になる!
牡鹿半島でも、津波が来たと思われるところには外来生物法で定める
要注意外来植物・オオブタクサがどこにも集団で芽生えていました。
種子が水に浮くため津波によってほとんどの被災地に運ばれたと思われます。
昨年岩手でも見られた、芽生えの遅い
特定外来植物・アレチウリも大繁殖するものと思われます。
一方、津波で洗われたと思えるところにある
ヤブツバキは、こんなに花を付けて見事。外来種は困り者ですが、うれしいですね。寄磯浜にて。