ブログタイトルを変更します。そのココロは?
これまで「豊島襄の
フィールドノート」でブログを続けてきましたが、「フィールドノート」の内容に合わない記事が出てくるようになりました。それを「番外」で処理してきましたが、「日記」とすれば包摂できる。
して「
林住日記」の、そのココロは?
・古代インドでは人生ステージを4つに分け、それぞれのステージを充実して生きることが理想とされていたといいます。
社会に出る準備のための勉学の「学生期(がくしょうき)」、職業を持ち家庭を営む「家住期(かじゅうき)」、その努めも果たして第一線を退き、自然の中で人生を静かに見つめる「林住期(りんじゅうき)」、そしてこの世からの穏やかな退行に備える「遊行期(ゆぎょうき)」。
その古代インドではおそらく寿命も短くこのように四つのステージを生き切ることができるのは稀で、多くの人にとっては本当に渇仰すべき「理想」であったのでしょう。
しかし現代日本は人生80年時代。ほとんどの人はこのステージを踏むことができる、あるいはより適切には踏まざるを得ないというべきかもしれません。
・ことに第三ステージの「林住期」、現代社会でいえば定年後の余生といわれる多くの時間がこれに相当しますが、この時間をいかに充実して生きるかが大問題になっています。それはリタイヤ後の長い人生をどう過ごすかという個人の生き甲斐の問題として、一方、社会的にも、このステージの人々がどう充実して健康に生きるかが大きな問題になっています。団塊の世代がもうこの林住期に大量突入しているからです。
そうした事情からか、この「林住期」が最近日本でも大きく話題にのぼり始めています。たとえば、作家の桐島洋子さん、五木寛之氏、宗教哲学者の山折哲雄氏、そして出版社社長の職を56歳でなげうってフィリピンの島を買い取って移住した崎山克彦氏などが「林住期」をテーマとした著作をものしています。
「春は勉学に励む学生期、夏は懸命に働き家庭を築く家住期、秋は一線を退きゆとりを楽しむ林住期、そして冬は安らかな死に備える遊行期・・・・・。人生の秋というと、とかく寂しげなイメージで語られがちだが、秋こそは一番豊かな収穫の季節なのだから、ここでよく熟れた果実を味わい尽くしてこそ、心残りなく淡々と葉を落として澄みきった冬を迎えることができる」桐島洋子『林住期を愉しむ』(海竜社)
「『林住期』とは、社会人としての務めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい「第三の人生」である。・・・・・『林住期』をむなしく終えた人には、むなしい死が待ちかまえているだけだろう」五木寛之『林住期』(幻冬社)
そして最後に崎山克彦氏は、「林住期」を「感謝して生きる人生ステージ」としています。
「まずは、ゆっくりと経過する、たっぷりとある時間を使って、今までに学んだこと、経験したことを振り返り、『人生とは何なのか』をゆっくり考える。そして、その経験と知恵を使って、できるだけ『自分が経てきた〔家住期〕の社会』に貢献をしていく」『カオハガンからの贈りもの』(海竜社)
そうした第三の人生真っ只中に居たい私の「林住日記」です。
これから森林ボランティアに行ってきます。