今日は、昼食後、
さいたま市秋が瀬公園を散策してきました。
もう早、
アマナが枯れ葉の下で密かに蕾をふくらませていました。
これで、秋が瀬公園の
アマナというスプリング・エフェメラルの
芽生え、開花、結実、休眠の一年のサイクルの写真(一昨年以来の)が揃いましたので、追って見ていきましょう。
前回も説明しましたように、
春植物、春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラルは、雑木林の林床に生活するゆえに独特の生活パターンを持っています。上木の落葉樹が芽吹く前に生長、開花、結実を済ませ、上空が新緑で覆われ暗くなるとともに地上から姿を消します。
芽生え
これが、今日、2月13日の雑木林。まだまったくの冬枯れです。
しかし、もう林床には、アマナがびっしり細い葉を出しています。掻き分けてみると、もう蕾もふくらんで。
開花・結実
これは、一昨年の3月22日の雑木林、下層木などは芽吹いて緑が増えてきています。
一昨年は、3月の始めにもう一輪咲いていました。
3月9日には、こんなにあちこちにアマナの花が。
そして、上の雑木林の写真と同じ日には、花が終わり、もう結実を始めています。
休眠
4月20日の雑木林、上木もだいぶん芽吹いてきました。林床の日当りも悪くなってきます。
花はもちろん終わり、草本体(葉)も枯れ始めています。
2月始めごろ芽を出し、3月に開花・結実し、4月末にはもう眠りに入る。残りの9ヶ月は地中で眠って過ごす。
一年を3ヶ月で過ごす「
はかない命」。
スプリング・エフェメラルとは、直訳すれば「
春のはかないもの」。